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行動する保守[こうどうするほしゅ]
行動する保守(こうどうするほしゅ)は、日本で2000年代後半よりおこった保守系政治運動のうち、特定の団体集団及びその現象を指す言葉である。 == 概説 ==
単に言論を説くだけの既存の保守政治運動を「語るだけの保守」と批判し、また街宣右翼(行動右翼)とも異なり、北京オリンピックの聖火リレー、NHKスペシャル シリーズ 「JAPANデビュー」や朝鮮学校に対する抗議行動のようなデモ、街頭での署名や募金活動といった市民運動を通じて有言実行の「行動する保守」を標榜する。マスメディアで取り上げられることが少ないため、動画共有サービスやブログなど、インターネットを利用した宣伝活動を行ってきた。 葛西敬之は、戦後、組織化された意見だけが強くアピールされ、国家というものが国際社会において占める役割や、国内において果たすべき役割といったものを軽視・否定する方向での報道がマスコミによってなされ、国民の知る権利の事実上の統制御が行われてきたが、これまで表現の機会を抑えられていたそれらを重視・肯定する「声なき声」の動きが、インターネットによる情報交換で取り上げられる形で出現してきた、非常に象徴的な右派系市民グループであると述べた〔”国家公安委員会定例会議議事概要(9)右派系市民グループの動向と対策について” 国家公安委員会、2010年(平成22年)9月2日。〕。 この名称は運動を提唱する団体自身が提案した言葉で、「在日特権を許さない市民の会」(以下「在特会」)を会長として主宰する桜井誠によれば、「行動する保守運動」は平成18年(2006年)に行われた「河野談話の白紙撤回を求める署名活動」から始まったとしている。また、瀬戸弘幸は、「保守という概念では説明できない」として、自身の活動を「行動する社会運動」と呼んでいる。安田浩一によれば、この運動の提唱者は主権回復を目指す会代表の西村修平である〔安田浩一 「ネット右翼に対する宣戦布告 第3回:排外を唱えるNPO(1)」 , G2 (雑誌), vol. 7, 2011.〕。事実は、運動の主唱者である西村修平が平成19年11月17日に靖国会館で開催した「激論!<『語る』運動から『行動する』運動へ>」において「行動する運動」と呼称したものを、瀬戸弘幸の手違いで「行動する保守」という呼称の方がネット上で流布したことが発端。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「行動する保守」の詳細全文を読む
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